2つに分けられる倒置法の文例

ちなみに言語学では、倒置法の文には大きく分けて二つのタイプがあることが知られている。

一つは、「分かりきったことを後回しにするタイプ」、もう一つは「新しい情報を後ろに持っていくタイプ」だ。

たとえばあなたが格闘技のコーチだとして、サンドバッグを思いっきり蹴っていない生徒に対して「これ、思いっきりか? お前の」と言ったとする。このような倒置法は「分かりきったことを後回しにするタイプ」に相当する。というのも、この場合、後回しにされた「お前の」は分かりきった情報だからだ。仮に「お前の」を言わずに「これ、思いっきりか?」とだけ言ったとしても意図は通じる。