それは2つの理由による。第一に、フランスはEUに加盟している。したがって、EUが定めた財政ルールに従う必要がある。そして、従わなければEUに罰金を支払わなければならないという決まりがある。それが嫌ならEUから出て行けばいいわけだが、それが簡単ではないことが、英国やギリシャの事例から明らかとなっている。
第二に、こちらの方がより本質的だが、コロナショック後に世界各国で政府債務が急拡大したことを受けて、債券投資家が発行体の信用力をよりシビアに評価するようになったとことがある。債券投資家は、発行体が償還に向けた姿勢を示すとともに、それに向けた具体的な取り組みをすることを評価する。その目が厳しくなっているわけだ。
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