『LIFE SHIFT』で明らかにされた寿命の衝撃

「人生100年時代」。このワードが初めて世界の人々に衝撃を与えたのは、リンダ・グラットンとアンドリュー・スコットの著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)――100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)だった。日本語訳は2016年に出版され話題になった。その後、新型コロナウイルスの感染拡大で、これまでの生き方を見直そうという動きも進んだ。そこにも大きな影響を与えた書だ。

ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授
ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授(画像=HSM Advisory/CC-BY-SA-4.0/Wikimedia Commons

それまでも私たちは医療技術の向上や食生活の向上などで、人間の平均寿命がだんだん延びていることに薄々と気づいてはいた。特に日本では戦後、平和の時期が長く続き、人は死ななくなった。だがまさか平均寿命が100歳近くまで延びるとは、誰もが予想していなかっただろう。

この本は、次の3つのポイントにまとめられる。