装飾が“アフリカらしくない”歴史的理由

東アフリカのタンザニアにあるザンジバル島はインド洋に浮かぶザンジバル諸島の主要島であるウングジャ島を指すが、ホテルの装飾に“アフリカらしさ”を感じないのは複雑な歴史に関係している。

写真=関根虎洸
エマーソン・スパイスの外観。(写真=関根虎洸)

ザンジバルは古くからムスリム商人によってイスラム化が進み、奴隷、象牙、香辛料貿易の拠点として繁栄した。バスコ・ダ・ガマによるポルトガルの東アフリカ進出に始まり、17世紀末から19世紀末にかけてオマーンの支配下となる。