いまは新卒も中途も「売り手市場」

現在、わが国の労働市場は変化している。年功序列賃金・終身雇用などわが国特有の慣行は残っているものの、中途採用の増加などの変化が顕在化しつつある。中途採用に関する調査の一つによると、2025年度の中途採用比率は昨年度から3.8ポイント上昇し、46.8%だった。

少子高齢化による労働力の減少を補うため、仕事の現場に即戦力として中途採用人員を配分する鉄道会社もある。横並びの傾向が強かった新卒の給与水準も大きく変化している。優秀な学生を確保しようと、初任給を大幅に引き上げるケースが相次いだ。初任給を30万円、IT関連分野では40万円を超える初任給を提示する企業も多い。