日本のドナルド・トランプ

長年政治に携わってきたベテラン政治家は、その経験を評価されるどころか、「腐敗した既得権益層」とみなされ、対照的に政治経験に乏しい「アウトサイダー」政治家こそが、しがらみなく政治改革に取り組める存在として期待を集めるのだ。参政党の躍進は、世界的な「アウトサイダー」政治家の台頭という文脈で理解される必要があるだろう。

世界における「アウトサイダー」政治家の成功例としてまず挙げられるのは、2016年の大統領選に続き、2024年の大統領選を制したアメリカのトランプだろう。初めて大統領選に勝利したとき、トランプにはまったく政治経験がなかった。

ドナルド・J・トランプ、2016年9月7日 ニューヨーク市マリオット・マーキスにて
ドナルド・J・トランプ、2016年9月7日 ニューヨーク市マリオット・マーキスにて(写真=Michael Vadon/CC-BY-SA-4.0/Wikimedia Commons

神谷代表もトランプのことを明確に意識しているようだ。参院選後、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューにこう答えている。「型破りな言葉遣いの多くはトランプから学びました……自分は、アメリカ大統領の日本版です」(※3)