村長に何度も直談判して食品加工場を作る

その活動の集大成が、2008(平成20)年発行の「栄村食の宝 ばぁのごっつぉ うんめぇ~のし ハレのひ ケのひ」(発行/栄村食文化レシピ編集委員会)というレシピ集だ。千恵さんはここに、監修者として名を連ねている。

この「昔の味」を惣菜に加工して、姉妹都市の東京都武蔵村山市や横浜市栄区のイベントに持っていくと、非常に喜ばれた。そして、千恵さんは村長に、食品加工場を作ってほしいと直談判をした。

「当時の高橋彦芳村長に、ちゃんとした施設がないと食品の販売ができないから、加工場を作ってくれって言ったんだけど、『そんなものを作っても、使い切れるのか』って怒られて。一時、しょぼんとしてたんだけど、何回も村長に会いに行って、加工場を作ってもらうように頼んだの。言いに行くたびに怒られて、それでも『作ってくれ』って何回もお願いして、村長も根負けしたのかな。とうとう現在の加工場を作ってくれることになったの。作ってもらうまで、私、諦めなかったからね」