なぜ分かりやすい表示を複雑にしたのか

つまり、不検出=0%を達成するのは事実上、不可能なのだ。新ガイドラインのもとでは、メーカー側は「遺伝子組み換えでない」と実質的に表示できなくなる。厳格化が掲げられながら、実際には消費者が不利益を被ると私が考える理由がここにある。

しかも消費者庁は、新しい表示制度に違反した場合には指示・命令を出すとともに、違反した社名を公表するという通達まですでに出している。

この厳しい通達の効果で正式な施行に先駆けて、表示をそれまでの「遺伝子組み換えでない」から、従来の5%以内の混入率を意味する新設の「分別生産流通管理済み」にほとんどの大豆加工メーカーが切り替えた(写真1)。