「安全」が国によって違う

例えば、食用赤色2号は食品衛生法制定の翌1948年に食品添加物として指定された。一方アメリカでは、76年に発がん性が疑われる試験結果が得られたとして使用禁止措置がとられ、現在も適用されたままだ。

日本では同じ年に食品安全委員会によって検討されたが、ヒトの健康を損なうおそれがない、という結論となり、現在も着色に限定で使用が認められている。国連食糧農業機関(FAO)とWHOの合同食品添加物専門家会議も「発がん性は認められない」と最終的な評価を下している。