見た目が若々しい人は何を食べているのか。抗加齢・長寿研究の第一人者である医師の白澤卓二さんは「若々しさや美しい肌を維持するには、ビタミンB群とたんぱく質を意識して摂取したほうがいい」という――。

※本稿は、白澤卓二監修『科学的に正しい一生老けない方法100』(宝島社)の一部を再編集したものです。

肌の健康を保つにはビタミンB群が大事

私たちの体は、毎日の食事によってつくられています。健康的な食習慣は、見た目の若々しさや美しい肌を保つためにも欠かせません。なかでも、美肌づくりに大きく関わっているのがビタミンB群です。ビタミンB1、B2、ナイアシン、葉酸などの栄養素は、肌の細胞のターンオーバー、つまり新陳代謝を正常に保つ役割を果たしています。

肌の細胞は、表皮の最も深い部分で生まれ、徐々に表面へ押し上げられ、やがて古い細胞として自然に剝がれ落ちていきます。このサイクルがスムーズに行われている状態が、若々しく透明感のある肌につながります。

理想的なターンオーバーの周期は28日。しかし、年齢を重ねるにつれて代謝は低下し、この周期が乱れがちになります。そんなときに、ビタミンB群を意識して摂取することで、細胞の再生が促され、皮膚や粘膜の健康が維持されやすくなるのです。

納豆は「最強のアンチエイジングフード」

では、ビタミンB群を効率良くとれる食品とは何か。その代表格が「納豆」です。納豆にはビタミンB群に加え、ビタミンEも豊富に含まれています。ビタミンEには血行を促進する作用があり、肌に必要な栄養や酸素がしっかりと運ばれることで、くすみのない明るい肌を保つことができます。

納豆
写真=iStock.com/Yume-Tabi
※写真はイメージです

さらに納豆には、アンチエイジングに効果的とされる鉄分やカルシウム、食物繊維なども含まれており、まさに栄養の宝庫。毎日の食事に取り入れやすく、スーパーで簡単に手に入る身近な食品であることもうれしいポイントです。調理も簡単で、ごはんにのせるだけでも十分に栄養を摂取できます。

肌の調子が気になる方、加齢による変化を感じ始めた方は、まずは食生活を見直してみましょう。なかでも、ビタミンB群を多く含む食品を積極的に取り入れることが、美肌への第一歩です。納豆のような手軽で栄養価の高い食品をうまく活用し、内側から若々しさを育てていきましょう。