前提知識がないゆえに議論がまったく進まない
ぼくが体験した最もひどい例をぼかしながら出してみましょう。日本のプロ野球(日本野球機構〔NPB〕)にセ・リーグとパ・リーグがあることすらほとんどの学生が知らない状態で、プロ野球だけでなく、サッカーのJリーグ、バスケットボールのBリーグを含めたボールスポーツを活用した地方創生を論じるグループワークが始まる。
そうするとどうなるかというと、セ・パの存在すら知りませんから何をとっかかりにすればいいのかわからず、「大谷くんすごいよね」「ウチの県で甲子園強いのは」とメジャーリーグと甲子園の話題で盛り上がり、そのうち球技どころかマイナー部活の変な顧問の話になり、運動部出身者と文化部出身者が険悪になってタイムアップ。と、こうなります。
そして、最終的に東京で生まれ育った1人が代表で当てられて「そもそも地方創生なんてしないほうがいいと思う」とちゃぶ台返しを行い、先生も「みんなどう思う?」だって。なんじゃそれは。せめて先生あなたの意見も聞いてから考えたい。そのまま全員が沈黙して、授業終了時間に……。これでは何のために頭脳と時間とお金を遣い早稲田に入ったのかわかりません。
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