脳を意識的に使わないと“ひらめく”

この現象をもたらすメカニズムのことを、アメリカのワシントン大学セントルイス校の神経学者マーカス・レイクル教授は「デフォルト・モード・ネットワーク(Default Mode Network :以下DMN)」と名付けました。

DMNには、内側前頭前野、後帯状皮質、下頭頂小葉、楔前部などの脳の領域が含まれ(下部【図表1】参照)、DMNが活性化されると、新たなアイデアがわくだけでなく、過去の経験が整理されて情報が組み立てやすくなり、記憶や思考がうまくまとまるようになります。