「あの頃はよかった」が口グセのバブル上司、「だよね~」と答える平成部下……。相容れない理由を、マナー書の歴史とともに辿っていく。

1970~:先輩を手本に基盤づくり

高度経済成長期を経た1970年代、日本の会社員には終身雇用制度の下、給料は右肩上がりの安定した将来が約束されていた。

この時代のビジネスマナーは、ある意味型どおり。「会社はこういうもの」「社員はこうするもの」という、どの業界の会社にも当てはまる、ステレオタイプのマナーが一般的。それを真面目に踏襲しさえすれば、とりあえずはいっぱしの社会人と認められたのである。

エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役 土井英司氏

「70年代のビジネスマナーのキーワードは『社員』。会社のために社員はどうするか、社員ならばこうするべきという考え方が基本です。ベストセラーからもわかるように、会社が理想とする社員の人間像を学びとりたい人が多かったのです」と、ビジネス書評家の土井英司さん(エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役)は語る。