質問することは最高の学習法

マッキンゼー・アンド・カンパニーで働いていた駆け出しの頃、私の最初のプロジェクト・マネジャーになったリンダ・ブッシュがくれたアドバイスが記憶に残っている。「たくさん質問しなさい。学習するにはそれがただ1つの方法よ。請け合ってもいいけど、限度を超えたときは相手が答えてくれるわ」。

ブッシュのアドバイスは、私がエクセル作業や経費報告書のような、一見くだらなそうに見える仕事、さらにこの人はなぜここでこう言うのかを理解するといった、コンサルタントという仕事の微妙なニュアンスについて学ぶ助けになった。実際、質問は成功するイノベーターに共通する行動の1つであることが、調査で明らかになっている。

さて、ここで質問だ。企業内イノベーターは成功確率を高めるためにどのような問いを使うべきか?

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世の中にはいくつか有名な問いがある。たとえば、「われわれがそれをすでにこの方法でやっていないとしたら、われわれはこの方法でやり始めるだろうか?」というピーター・ドラッカーの問い、「わが社は本当はどんな商売をしているのか?」というテッド・レビットの時代を超えた名言などだ。

これらの有名な問いのほかに、新しい成長機会を見つけ、破壊的脅威に気づき、魅力的な提供物をつくり上げて、自分のアイデアを商品化する能力を高めることで、イノベーションの過程を最初から最後まで明確にする助けとして、次の問いを使うことを検討してみよう。