5倍:この数字の意味は?
――無理せず買える住宅価格の年収から見た倍率
「年収の5倍」はざっくりした目安になるが、頭金や金利といった要素は含まれない。ローン返済の負担から見ると、「ローン返済額が年収の20%以内」が判断の目安になる。
真似したい節約ワザ
――“フリマ”超活用術
古着や使わない日用品などを持ち寄って売るのがフリマ(フリーマーケット)。交渉次第でほとんどタダのような値段で買えたり、自分では不要なものが意外に高額で売れたりすることもあって人気が高い。公園や公共施設で開催されることが多く、地元の広報誌で告知していることもある。また、ネットで「フリーマーケット」を検索すれば専門サイトに開催情報が掲載されている。なお、使わなくなった日用品などを売買する方法としては、ネットオークションも手軽。すぐに着られなくなる子供服など、積極的に利用したい。
「危険家計」への落とし穴
――“頭金ゼロ”の甘い罠
「頭金ゼロでOK!」の謳い文句に誘われて、自己資金なしで住宅を買うケースも最近では多い。全額ローンにした場合、借入金が多いので毎月のローン返済額は当然高く、買ってから返済に苦しむことになる。「返済できなければ売ればいい」と考えるかもしれないが、新築住宅の場合、買ったとたんに価値は2割下がるといわれている。このため、全額ローンだと売れても住宅ローンを払いきれず借金だけが残る事態に陥りかねない。「住宅価格の2割」が頭金の目安。購入諸費用と合わせて3割の自己資金を用意するのが理想的だ。
ファイナンシャル・プランナー、消費生活アドバイザー。個人相談や雑誌のマネー相談など、これまで数千件の家計を見てきた。生活者の視点で提案と情報を発信。