●右傾化懸念(事業構想大学院大学学長 野田一夫)
政治の「右傾化」が話題になっているが、その論調はまだ甘い。第2次大戦を経験した僕からいわせると、右翼独裁政権ができたら最後、自由な社会へは戻れない。いまの日本だって例外とはいえない。ドイツ・ワイマール共和国の教訓を思い出そう。戦後の日本以上ともいえる民主国家から、あっという間にヒトラーが登場し、国を席巻したのだ。2013年は分水嶺だ。
●これくらい(経済ジャーナリスト・高井尚之)
政治も経済も個人も、「これくらい」を考える1年に。「正解」がないことも多いので、「納得解」で考えるという意味です。オールorナッシングよりも、サジ加減が大事です。
●インディペンデント会社員(「こころの定年」評論家 楠木 新)
会社の先行きが不安で、自分の立場が行き詰まると、会社を「辞めるか、残るか」の二者択一状態になって袋小路に陥ってしまう。起業や脱サラするのもリスクが大きい。こういうときは、会社での人的ネットワークの大切さを見つめ直し、同時に過去の自分、未来の自分に出会うことだ。その作業を通じて新たな自分を発見できれば、会社を辞めずに「独立」することにつながるはずだ。