「夫婦喧嘩は貧乏の種まき」なる諺(ことわざ)もある。夫婦仲が悪い家はだんだん貧乏になっていくという戒め。そして暮らし向きが思うようにいかないと、そこでまた喧嘩の種が生まれる。丸山氏によれば、男女の性差を理解し合えば喧嘩も激減するという。
「よくいわれることですが、夫には、口に出さなくても妻が髪型を変えても気づかないような無神経さも持ち合わせている。妻からするとこうした夫の無神経さが腹立たしい。でも、それは男女の性差があるので、自分とは違う生き物なんだと思えばいいのです」
性差を知るということは、決して傍観(諦め)に通じるものではない。むしろリスペクト(敬意を表す)の始まりでもある。
「結婚から10年、20年を経て、あらためて夫婦双方でこうした性差を認識し合う作業は意義深いと思います」
それでも納得しかねる妻に、丸山氏は強烈な一言を放つ。
「男なんてね、女の子宮から生まれてきて育てられている生き物なの。そう思えば上手にコントロールできるでしょう!」