外食をするのでも、1週間それと同じ金額のものを食べ続けても、やりくりが苦しくならないかをよく考えてみてください。人によっては1000円かもしれない、ある人は5000円かもしれない、大金持ちの人だったら10万円かもしれない。毎日毎日その店で食べ続けて、毎日1500円ずつだったらいいやと思えるのであれば、それはセンス・オブ・プロポーションに適っている。そんな生活を僕はずっと実践しています。

お酒も、へべれけに酔っ払うまで飲むようではだめです。酒を飲むなとは言いませんけれど、定量飲みというのが大事。ビールだったらコップに1杯とか、日本酒なら1合とか、ワインはグラスに1杯とか。それを最大限に楽しむようにしたいですね。量で楽しむんじゃなくて質で楽しむ。安い酒をがぶがぶ飲むんじゃなくて、おいしいのをちょっとだけ飲む。そういう暮らしのほうが豊かだろうなと思います。

食生活でも、脂っこいものを夜中に食べるとかは厳に謹んで、できるだけバランスの取れたよい食事と、コンスタントな運動をきちっとやっていく。そしてなによりもまず完全禁煙。後になって、あのときタバコをやめておけばよかったとか、こんな食生活でまずかったと思っても、それがために肺ガン・脳梗塞・心筋梗塞になってから後悔しても遅いんです。なる前に自分で改める。病気になるといろんな意味でクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)が低下してしまいます。何かやろうと思ってもできない。家族にも迷惑がかかる。仕事もなく、収入も失われる。健康問題は人生の最大のリスクです。40歳を過ぎたら、それまでの生活を総点検したほうがいいですね。意識して「こう自分の人生を組み立てていくんだ」という合理性を持たないといけません。お金の使い方でも「これはまずい」と思ったら「改めるに躊躇することなかれ」。まず、行動してください。