大人のパラダイムシフトが不可欠

ぶっきらぼうで、ときに暴力行為を伴う指導がなくならないスポーツ界は、いま、過渡期である。厳しい指導がなされて然るべきだという信憑を完全に払拭するまでには、まだまだ時間がかかるだろう。こうした移行期にスポーツをする子供たちの心身を守るために、すぐそばで彼、彼女らを見守る親にはこの2つの視点を持って接してほしい。

ぶっきらぼうな指導を駆逐し、子供が夢中になれる環境を作るためには、スポーツに関わる大人のパラダイムシフトが必要である。人を「鬼」にするのがスポーツではない。たくましく人生を生き抜く力、すなわち「胆力」を育むためにスポーツはある。この考え方が広く浸透すれば、日本のスポーツ界は健全化に向かうだろう。

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