自宅のハミガキだけでは限界がある
毎日しっかりハミガキをしているつもりでも、歯と歯ぐきの間や、歯と歯の間に磨き残しは生じます。磨き残しによるプラークは、口の中のカルシウムと結合することで石灰化して硬い歯石になり、ハミガキでは取り除くことができなくなります。
歯石は歯周病菌などの温床で、放っておくと歯周病菌の毒素で歯ぐきの腫れや出血といった症状が起こり、歯周ポケットが深くなってさらに歯周病が進行します。それを防ぐには、定期的に歯石や歯垢の除去を歯科医院で行ってもらうことが大切になります。同時に、口の状態に合わせたハミガキ指導も受けることができます。
毎日のセルフケアと、数カ月に1回のプロケア
毎日ハミガキをして歯間ブラシや舌ブラシを使うなど、セルフケアに時間がかかると面倒に感じることがあるでしょう。
定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケア(プロケア)を受けるようになって、「歯科で歯石をとってもらうから」とセルフケアをおろそかにしてしまう人がいます。しかし、セルフケアを怠ると、歯と歯ぐきの隙間などに歯石がたまり、それらはハミガキで取り除くことができないため、口の衛生環境が悪化します。
一般的に歯科医院の歯石除去のメンテナンスは、4カ月〜半年に1回ですのでプロケアだけを頼りにすると口の環境は悪化します。セルフケアを日々しっかり行った上でプロケアを活用するのが基本です。ハミガキのコツなどもプロケアで教わることで、日々のセルフケアを効率的に行えるようにすることも可能です。