なぜ虐待リスクが高まってしまうのか

このような話の展開をすると、発達障害のある子どもは必ず親からの不適切な養育を招くといった誤解につながりやすいので、あえて釘くぎを刺して言いたいのは、発達障害児=被虐待児では決してない、ということである。

実際に、多くの親が発達障害のあるわが子を非常に適切に養育され、驚くほど上手に子どもとかかわっておられるのを目の当たりにする。その苦労や工夫は本当に見ていて脱帽する限りである。発達障害があるからと言って、それが虐待に必ずしも結びつくわけではないということを確認しておきたい。

ただ、統計上言えることとして、定型発達の子どもよりも、さまざまな障害のある子どもの方が親から虐待を受けるリスクが高いということになる。では、なぜ発達障害のある子どもが虐待と結びつきやすくなるのかを検討していきたい。