図を拡大
「月イチ家計簿」のつけ方

人は、店頭で商品を買おうとしているときに最も気持ちが盛り上がっている。だから、レシートの点検によって自分はファッションにムダ遣いをしがちであると気づいたら、衝動買いをせずに、1度「買いたいものリスト」をつくってみるとよい。1週間後にリストを見直して、まだ欲しいと思っているなら買う。こうするだけで、ずいぶんムダ遣いを省くことができる。

お金をうまく管理できないというのは、結局その場その場の感情に負けているということ。お金の管理は自身のモチベーションの管理でもあるのだ。

一方、デジタルで家計簿をつける方法はいろいろある。インターネットの家計簿ソフトを使うのも1つのやり方かもしれないし、スマートフォンのアプリを使うというやり方もある。メモだけなら携帯電話でも十分だ。ツールは何でもいい。

その場その場で手軽に入力できるのがデジタルの強みだ。たとえば、自動販売機でジュースを買ったときや電子マネーをチャージしたときなど、領収書が出ないお金の出し入れも家計簿につけておくことができる。

私が代表を務めるファイナンシャルアカデミーで、家計簿をつけられる無料アプリをリリースしたが、そのアプリでは入力したデータをクラウドへ蓄積し、簡単に家計の分析ができる。

どうしても続かないという人には「公開家計簿」をおすすめしたい。アナログ家計簿派の人は、友人や近所の主婦友達など「家計簿仲間」をつくることである。近年人気上昇中の「ココマネ」(エヌ・ティ・ティ・メディアサプライ)などのネット家計簿でも、家計簿をコミュニティで公開する機能がある。もちろん帳簿のすべてではなく、毎日のランチや、自分の買い物をSNSのコミュニティで公開するのも手。周囲に節約生活を宣言することで、強い意志を持ち続けられるはずだ。

(構成=相馬留美 撮影=坂本道浩)
関連記事
1億円の資産を30代で築いた主婦
あなたのサイフは“ブタサイフ”になってませんか?
「手取り」が減ったら何から削るべきか
年収は、なぜ「使う財布の値段」の200倍になるか?
お金がお金を呼ぶ法則とは何か