SNSでの差

こうした差はSNSにも表れた。

Yahoo! JAPANのリアルタイム検索数で比べると、この日の「ドジャース」が出てくるポスト数は5万超。一方、日本シリーズ初戦の勝者である「ソフトバンクホークス」は1万5000にとどまった。

活躍した選手では、差はより開く。サヨナラ満塁本塁打を打った「フリーマン」6万超、「大谷翔平」4万3000に対して、NPBはどうだっかと言えば、投手ながらプロ初打点となる2点タイムリーヒットを打ち、かつ7回を投げ無失点に抑えた「有原航平」は1270止まりだった。他に日本シリーズの両チームでは、主力にもかかわらず数百どまりのプレイヤーが大半だった。

SNSの投稿内容にも、日米の差を指摘するものが多い。

「朝からMLBで夜はNPBだと、ほんまにあまりにもレベル差があって」
「(投球・打球・送球の速度など)素人でも見たらわかる部分がMLBはっきり上やからなあ。まったく同じ日程だと残酷」
「今のMLBってNPBとは完全に別競技だからねぇ……」

ちなみに、ドジャースとDeNAの優勝が決まった瞬間だと、様子は少し違った。

「ドジャース」の10万超に対して、「ベイスターズ」は12万6000と上回った(ただしMLBが平日お昼で、NPBは日曜夜と条件に違いがあったことを付け加えておく)。

さらに優勝を決めた試合の個別選手でも、格差は極めて大きい。

「大谷」が5万超、「山本由伸」「フリーマン」「ジャッジ」など主力選手が軒並み1万を超えた。一方の日本シリーズでは、最終戦で活躍した「筒香嘉智」が3000弱、シリーズMVPの「桑原将志」も2万5000だった。スター選手の存在感に雲泥の差があることがわかる。

写真提供=共同通信社
ワールドシリーズ進出を決め、シャンパンファイトでロバーツ監督(左)と喜ぶ米大リーグ、ドジャースの大谷翔平=2024年10月20日、ロサンゼルス