モデルルームは最低でも3軒は見学する

もちろんこれら重要な条件に注意してマンションのよしあしを判断するには、比較検討の材料が必要である。マンションを購入する人が事前に足を運ぶモデルルームの数は平均7~8軒といわれるが、最低でも3軒は見学して、それぞれを比較しながら自分の求める基準がどこにあるのか、じっくり考えてみることだ。

さて、検討の最終段階で忘れてはならないのが「モデルルームに来ているほかの人を見ること」である。入居後の生活を考えると、やはり自分と共通性の高い住人が多いマンションが暮らしやすいのではないだろうか。

同じ理由から、マンション全体の間取り構成をざっと見ておくこともおすすめする。

例えばタワーマンションでは、上の階が富裕層向けの億ションで、下の階がシングル向けの間取りになっていたりして、さまざまな生活パターンの人が同じマンションに住む設計になっている。そのような住居形態が自分にとって快適かどうか、購入前に一度想像してみる必要があるだろう。

(構成=石田純子)