寸法を測ったり壁や床を叩いて確かめたりしてもムダ

マンション選びの大きな山場となるのが、モデルルームのチェックである。実物を模して建てられたモデルルームはインテリアの様子が一目瞭然で、見るだけでも楽しい。しかし間取りやオプション設備など、現物と仕様が異なる点も多いので、そこをきっちり踏まえてチェックに臨もう。

といっても、細かな仕様の一つ一つをチェックしていくのは二度目以降の訪問でよい。

初めて訪れたモデルルームでは、一通り眺めてみて、そのマンションの空間の雰囲気やアピールポイント、営業担当者の応対のよしあしを観察し、不動産会社の力量を見極めることに主眼を置くとよいだろう。

それらがOKとなれば本格的な検討に入るわけだが、そこでもう一度モデルルームを訪ね、今度はディテールを一つ一つチェックする段階に入る。

基本構造では、床と天井の仕様を必ず確認しておこう。床はスラブ厚(床板のコンクリートの厚さ)が十分あることが必須条件。厚いほど耐久性や防音性が高くなるが、18センチ以上が目安といえる。

そして二重床、二重天井になっているかどうか。これらの利点は、二重部分の空間に配管などが通せるため、リフォームが簡単に低コストでできることである。

二重床、二重天井は建設コストもかかるので、どちらか一方だけの場合もあるし、天井高を確保するためにリビングは二重天井にせず、廊下や水回りだけを二重天井にするといったケースもある。

モデルルームは現物とまったく同じではないため、壁や床を叩いて確かめようとしたり、梁の出方や収納スペースのつき方を確認してもあまり意味はない。むしろパンフレットや図面を見たり、見方がわからなければ販売会社に聞くのが一番だ。

なかにはモデルルームで巻き尺を取り出し、寸法を測っている人も見かけるが、ほとんどの場合、実際に購入しようとしている物件とは間取りが異なるので、実測よりも図面を細かく確認するほうが参考になる。

同様に、日当たりもモデルルームでは確認できないが、販売会社で各室の日影図(時間や季節別の日当たりの様子を図化したもの)を用意しているので、見せてもらうとよいだろう。