50階の管理費は月額約2万8000円!
低層階物件が狙い目

高層マンションの計画戸数は2008年がピークに

高層マンションの計画戸数は2008年がピークに

悪化したマンション市況にもかかわらず、タワーマンションの完成予定戸数は今後も高水準で推移すると見られています。最高階数が高い物件ほど平均契約(売約)率が高く、不動産業界では、「最高階数20階以上のマンションは失敗しない」とまで言われているのです。

なぜ人々は、高層物件に群がるのか。その最大の要因は、やはり日当たりの良さと眺望。都会にいながらにして、日の出日の入りを毎日ライブで拝められる。花火大会は自宅がそのまま特等席。最上階には、居住者のみが利用できる展望台やプールなどの共有施設が設置されるケースも多く、セレブ感に浸ることもできます。

ランドマークとして知れ渡っている物件が多く、タクシー運転手に行き先を告げるときも、細かい指示はいらず、ずばりマンション名で事足りる。ちょっとしたことですが、この優越感が満足度の高さにもつながっています。

また、警備は24時間体制(なかにはコンシェルジュ仕様のホテルライクなサービスも)で、メンテナンス管理も充実しています。資産価値が高いため、売却しても貸し出すにしても、不利なことはあまり見当たりません。

しかし、実際に住む人に不満や心配がないわけではありません。細かい実例をいくつかあげましょう。

・高層の影響で風が極端に強い場合、洗濯物を干せないことがある。
  ・すぐ隣に突然、別のタワーマンションができたため、カーテンを開けられなくなってしまった。
  ・各階にゴミ集積場がなく、1階までゴミ捨てに行かなくてはならない。
  ・地上までが遠いので、小雨だと雨が降っているかわかりにくい。
  ・朝の通勤時間などにエレベーターがなかなか来なくてイライラする。
  ・救急車やパトカーのサイレン、公園で遊ぶ子供の嬌声は上階へ行くほど、膨張する。
  ・高層階で携帯電話がつながりにくいケースがある(電波を交信するアンテナは、ビルの屋上や鉄塔など13階相当に多く設置され、歩行者などを意識して角度を下向きに設置するため、アンテナより上の地上40メートル超での電波感度は弱まるなどの理由がある)。