今後株価は回復していく可能性が高い

要するに、暴落はあったものの、今後日経平均は回復していく可能性が高いということです。

そう考える根拠の一つが、日本企業の業績見通しです。

会社四季報』2024年3集(夏号)の「市場別業績集計表」によると、上場3635社合計の「前期売上高」は、対前年度比で+5.5%でした。

今期は同+3.3%と、増収ながら若干減速する見込みですが、来期は同+3.6%へと僅かに好転すると見込まれています。

出典=『会社四季報』市場別業績集計表をもとに複眼経済塾作成

「営業利益」を見ると、前期は同+15.1%でしたが、今期は同+7.1%とやはり増益ながら一旦減速し、来期は同+9.3%まで回復する見込みです。

今期は減速するものの、来期に向けて業績が回復すれば、日経平均も回復すると見ていいでしょう。

「二番底」には要注意

注意したいのが「二番底」です。

1987年10月に起きた「ブラックマンデー」をはじめ過去の暴落では、暴落前の直近高値からおおよそ2~3カ月後に二番底をつけるパターンが多くなっています。

今回の直近高値は7月11日でしたから、2カ月後は9月上旬、3カ月後は10月上旬となります。

この予想が正しいなら、9月から10月初旬の間にもう一度大きく下げて「二番底」をつける可能性があります。

ただその後は本格的な上昇フェーズに入っていく可能性が高いでしょう。