お金に困ることなく、老後の生活を送るにはどうしたらいいのか。『もらう×増やす×出費を減らす 年金最大化生活』(アスコム)を書いた社労士みなみさんは「60歳を過ぎても働くことを、政府も後押ししている。給付金などを活用することでムリなく働き、定年による収入減を少なく抑えることができる」という――。
定年後も働くと5つのいいことがある
最近は、高齢者が働くのは珍しいことではなくなりました。ファストフード店でも働いている高齢者を見かけるような時代です。社会も、働く高齢者を受け入れる準備を進めています。70~74歳の3人に1人が働いているというデータもあります。
定年後も働くと、具体的にどんないいことがあるのか?
私は次の5つだと考えています。
1 収入が増える
2 社会保険に入れる
3 健康になれる
4 元気とやりがいを見つけられる
5 ちょっとした収入の差でも生活が大きく変わる
実際に、働くことは心身ともにプラスの影響があると私は思います。定年後に、仕事以外に特にやりたいことがある、もしくは大きな病気で働けない人はともかく、そうでない人は働いた方がいいと思います。
私は社会保険労務士として働いていますが、この業界では高齢の先生方がとても多く活躍されています。私は現在50代ですが、よく「50代なんてまだ若いよ」と言われることがあります(笑)。
70代や80代になってもバリバリと仕事を続け、生き生きと活動されている先輩方の姿を見て、私もあんな風に年を重ねていきたいと思っています。
無理なくお得な働き方「週3ワーク」のメリット
とはいえ、「高齢になってまで、ストレスのある仕事をしたくない」という人もいるでしょう。大事なのは、ストレスを減らせるような働き方を見つけることです。
体力が衰えてつらいのであれば、現役時代のように毎日働かなくてもいいですし、仕事の内容を変えていいのです。私がおススメしているのは「週3ワーク」です。無理なく働けることに加え、雇用保険、健康保険に加入できるのが大きなメリットです。