小学生の視聴率
●「海のはじまり」
実は小学生でトップは親子の愛を描く「海のはじまり」だ。
「ブラックペアン」の約1.5倍という超人気ぶり。目黒蓮や有村架純の人気もあるのだろうが、やはり魅力は目黒の娘・海を演ずる7歳になったばかりの泉谷星奈だろう。この作品は同局の2022年のヒットドラマ「silent」と同じ脚本家、演出家、プロデューサーであることが注目されているが、やはり本当に小学1年生なのかと思うような演技力。SNSでも称賛するつぶやきにあふれている。
「らなちゃんの演技うますぎ」
「表情がとても素敵」
「瞳はなにかこう不思議な力でもあるんすかね」
同世代の「小学生」と同時に、「小学生の親」も視聴率1位となった。親子一緒にはまっている家庭が少なくないようだ。
「中高年」と「小中高生」とで乖離
●「科捜研の女 season24」
「中高年」と「小中高生」で順位が大きく変わるドラマは他にもある。
沢口靖子が主演のテレビ朝日「科捜研の女 season24」は「65歳以上」で2位、「個人全体」でも4位といい線をいっている。ところが、10代以下の「女子中高生」ではブービー、「小学生」では女子8位・男子10位と大きく後退した。「個人全体」の数字が大きい分だけ、未成年層に足を引っ張られた形だ。
●「西園寺さんは家事をしない」
「科捜研の女」と逆のパターンが、TBS「西園寺さんは家事をしない」。
松本若菜演ずるバリバリ働く独身女性が、男性アイドルグループ「SixTONES」の松村北斗演ずるシングルファーザーと次第に心を通わせるハートフル・ラブコメディだ。
「65歳以上」では7位とぱっとしないが、「コア層」「Z世代」「F1」などでは3位で、「女子中高生」や「小学生」では2位に浮上。しかも「小学生」では「ブラックペアン」を追い抜いてしまっている。
●「ビリオン×スクール」
より極端なのが、フジ「ビリオン×スクール」だ。
「Hey! Say! JUMP」の山田涼介演ずる財閥系グループのCEOが身分を隠して高校教師となり、生徒と共に成長する物語だ。「65歳以上」では最下位で「個人全体」もブービーとなり、ネット記事では「大爆死」などと揶揄されている。
ところが「女子中高生」では5位、「小学生」では4位にランクインしている。若者が投稿したと思しきSNSでは、評価する声が少なくない。
「勉強になると思って見始めたけど普通にクソおもろい」
「学園ヒーロー先生でなにげにいいドラマ」
「イケメンの宝庫で毎回見てて癒される」
中高年と未成年で極端に評価が分かれるパターンもあるのだ。