“態度はXL”でも青井アナは及第点⁉

定時ニュースの視聴率は、視聴習慣が大きく左右する。

その中で、青井アナの「イット!」は個人全体が微増し、視聴者層が少し若返ったのはまずまずと言えよう。男女年層別の視聴率を詳しくみると、F1(女性20~34歳)とF3(女性50~64歳)で上昇した。評価する声も聞こえていた。

「なんか雰囲気が良い」
「意外にフジに馴染んでいる」

男性の視聴率も、T層(13~19歳)や2層(35~49歳)で1.2倍に膨らんだ。

NHK「ニュースウオッチ9」降板や退局に際しては、“体はLL、態度はXL”と揶揄されることもあったが、同世代を中心に評価する人も少なくない。

※スイッチメディア「TVAL」データから作成

3カ月の成績にも、少し光明が見える。

就任初週は注目度のせいで視聴率も高かった。ただし2週目以降の1カ月間は落ち着いてしまった。それでも5月中旬頃からほんの少しずつ上昇している。“良い雰囲気”や“馴染んだ感じ”がゆっくり視聴習慣を作り出しているようだ。

夕方の裏の民放3ニュースと比較してみよう。

65歳以上で大きく後れをとっているため個人視聴率は最下位だ。ところが、F1(女性20~34歳)ではテレ朝「スーパーJチャンネル」やTBS「Nスタ」と互角、F2(女性35~49歳)・M1(男性20~34歳)ではテレ朝の上、さらにMT(男性13~19歳)・M2(男性35~49歳)ではテレ朝もTBSも抜き、トップを行く日テレ「news every.」に迫っている。

スポンサーの評価はさほど悪くないはずだ。

当初3カ月の「決算報告」として、及第点と言えよう。