積み立て投資でも成果が大きくなる

今後長期的な視点で見た場合、新しいイノベーションを起こし、アップルやマイクロソフトに取って代わる新しいプレーヤーがナスダック100の顔になってくるはずです。ナスダック100は、主役が変わりながら右肩上がりで上昇していく可能性が高いでしょう。

その意味では、ナスダック100は、非常に振れ幅が大きい(リスクが高い)ながらも、全体として中長期の成長が期待できるという意味で、積み立て投資でも成果が大きくなる可能性があります。

私が新NISAで米国に投資するのであれば、S&P500ではなくナスダック100のような成長企業を選ぶでしょう。

長期で見ればインド、ベトナム、中国も

同様にインドやベトナムなどグローバルサウスと呼ばれる国々も期待できます。

特にインドは今後の人口構成を見ても、リスクは高いながら右肩上がりの成長が見通せる数少ない国の一つだと考えられます。

写真=iStock.com/NatanaelGinting
グローバルサウスと呼ばれる国々も期待できる(※写真はイメージです)

あるいは、更にリスクテイクするのであれば、相当ハイリスクではあるものの、中国も中長期的な成長ポテンシャルを踏まえれば面白いかもしれません。数年から十年単位で低迷する恐れがありますが、いずれは足元の経済的不安定さを脱して再び成長軌道に乗り始める可能性もゼロではありません。

また、何と言っても注目なのは長年低迷してきた日本株です。これまで「ジャパン・パッシング」と言われ、日本を通り越して中国に投資されてきた資金が、台湾有事など地政学リスクのおかげもあって日本に回帰し始めています。

相対的にみても、日本株の割安さはグローバルに見て際立っており、相応の上下動を繰り返しながら中長期に成長する可能性は十分にあるでしょう。