リバウンドは自分に甘いから起きるのではない

長い目で見れば、運動を休んだことで体を休められたり気分的に充実した時間を過ごせたりして「自分にやさしくできた」ということ。だから何度休んでもいいし、気持ちを切り替えればいいんです。時間がないときは1日5分だけでもOK。それを1カ月も続ければ、体は内側から変化し続けるので自信を持てます。

そうして、生活にわずかずつでも取り入れれば、たとえ休んだ時期があったとしても体は必ず動いたことを記憶しています。何も取り組んでいない人には得られない成果が蓄積されているため、そこから再開すると圧倒的にやせやすいのです。

たとえ毎日続かなかったとしても、やったことは無駄にならず、必ず運動の経験は体に蓄積されています。休んだからといって、すべてがゼロになるわけではありません。やったらやっただけ体は確実に変わっていますよ。

相談③リバウンドしなかった記憶がない

厳しい食事制限などの無理なダイエットをして数週間後、体重はもとに戻るどころかしっかり増えたという経験のある人も多いでしょう。

体には、体重や体脂肪率などの状態を一定に保とうとする機能(ホメオスタシス)があります。体に急激な変化が起き続けると命を危険にさらすことになるため、ブレーキをかけようとするからです。それゆえ急にやせると体は危機感を覚えて、強烈にもとの状態に戻そうとします。つまりリバウンドは自分に甘いから起きたのではなく、体が正常に働くことで起きた生理現象なのです。

1日1リットル以上は水を飲む

また、過激なダイエットは体にストレスを与えてホルモンバランスを崩します。太りやすくなるホルモンのコルチゾールが多く分泌されたり、食欲を抑えるホルモンのレプチンが効きにくくなったりするのです。

その結果、暴飲暴食しリバウンドするケースが後を絶ちません。ダイエットの成功にストレスは大敵。「ストレスなくできる小さなこと」を積み重ねるのが最高のリバウンド対策です。

そのひとつが水を飲む量を増やすこと。1日に水を500mLすら摂っていない人は少なくありません。水を十分に摂らないと血流が滞り、代謝が悪くなったり、脂肪を燃焼しにくい体になったりします。また老廃物や疲労物質が体に溜まりやすくなるので、むくんで疲れやすくなることも。さらに筋肉の伸び縮みが悪くなり、同じ動作で消費されるエネルギーまで減ってしまうのです。

最初は500mLのペットボトルの水を1日に2本、飲むことから始め、ゆくゆくは1日に1.2L程度は飲めるようにしていきましょう。

写真=iStock.com/FreshSplash
※写真はイメージです