習い事や学び直しにはしっかり投資する
(4)自分の教育費を増やす
子供の教育費は減少するかゼロになるとしても、自分たちの教育費にはお金をかけたほうがいいかもしれません。
人生が90年、100年となったら、学び続ける人生でないと、60歳から尻つぼみになる。それはちょっと寂しいですよね。また、なんの刺激もない生活は認知症などのリスクを高めます。
ですから、今まで学んだことのない分野を学んだり、スポーツでさらなる上達を目指したり、大学で修士や博士の学位にチャレンジするのはいかがでしょう。
つまり、習い事や学び直しへの投資です。
こうした、言わば「生涯学習費」は、複数のキャリアで生きる二毛作・三毛作が当たり前の長寿社会では普通になるはずです。ましてや60歳以降も「屋台」を引いて、ビジネスをするのなら、知識と情報の補充は必須になります。
図書館など公共サービスを利用すれば、思ったほどお金はかかりません。大事なのは、60歳からでも学ぶという意志であり、情熱です。
他人を頼る=時間と健康を買う
(5)外注(委託)を増やす
人にもよりますが、60歳を過ぎると体力が落ちてきます。それまでは普通にできていたことができなくなったり、何倍も時間がかかるようになったり。
ならば、積極的に家事代行など、外注(委託)を増やしましょう。そうすることで、時間と健康を買うのです。
家事だけに限りません。ビジネスも同様です。
たとえば、自分の得意分野で会員サロンやネットショップを開く時、苦手なIT技術を若者や業者に委託してしまう。自分の希少性を高めることに時間を使い、自分でなくてもできることは思い切って外注しましょう。
そのほうが精神衛生上も良いですし、結果も良いものになります。
(6)リバースモーゲージを活用する
ここまで実施してきて、それでも収支が厳しい場合、リバースモーゲージという手段があります。リバースモーゲージとは、自宅を担保に定期的、あるいは一括で融資を受けるもので、死亡後に自宅を売却して返済する制度です。
これだと、自宅に住み続けたまま、融資されたお金を生活費に回すことができます。つまり収入を増やすことができる。
ただし、融資金額が低かったり、契約期間より長生きして自宅を失うなどの可能性があります。また、マンションだと対象外になるケースも。
ですので、今のうちにシミュレーションしておきましょう。