「他者を幸福にすることが、いちばんたしかな幸福である」

(6)自分の場所を他人に気持ちよく提供する

50歳を超えると急激に足腰が弱くなりますから、バスや電車の中で座りたい気持ちはよくわかります。しかし、勢いよく車内に走り込んで席を取るくらいの勇気があるなら、座席を必要としている他の人にもっと譲ってあげてはどうでしょうか。

これとは逆に、席を譲られた際には「ありがとうございます」と素直に申し出を受けるように心がけましょう。最近は「失礼だなあ。私はまだ若いんだ!」と怒るシニアが増えているそうですが、そんなことを口にすれば周囲を不幸にするだけです。

保坂隆『楽しく賢くムダ知らず 「ひとり老後」のお金の知恵袋』(明日香出版社)
(7)自分の家を提供する

人が集まる際、どこを会場にするかで意外とモメることがあります。人が集まればゴミが出るし、トイレも汚れますから、みんなが敬遠する気持ちもわかります。

しかし、こんなときこそ「うちでよかったらお使いください」と提案しましょう。みんな喜んでくれるでしょうし、あなたの人望も高まるはずです。

19世紀のスイスの哲学者アンリ・フレデリック・アミエルには「他者を幸福にすることが、いちばんたしかな幸福である」という言葉があります。胸に刻みたい名言ですね。

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