残す写真、捨てる写真の判断基準
昔の写真を見ているとき、心は当時にタイムスリップしますよね。
写真に写っている私は、一見するといつも幸せそうに笑っています。
でも実は、写真を撮るから一応笑顔をつくってみただけ。その直前に誰かに何か言われてちょっと傷ついたんだっけ、などと思い出してしまうことはありませんか?
私自身は、わりとそう感じる写真が多かったです。
家族全員がそろった記念写真だから、数年に1度の同窓会で会った人たちと撮った写真だから、といった理由で、自分の感情はさておき後生大事にしまっておいたのです。
また数ある写真の中には、なんの感情も湧かないものもありました。楽しかったかと聞かれれば、楽しかったかもしれないけれど、あの程度の楽しさなら今でもしょっちゅう経験しているわ、みたいな。
そんな写真をとっておくことにあまり意味はないように感じられたので、処分の対象にしました。
「誰かの結婚式のスナップ」は処分対象
申し訳ないのですが、誰かの結婚式のスナップ写真などは、その典型だと感じます。とにかく数が多い。しかも似たようなアングル、似たような人ばかりが写っているんです。
さらには旅先の風景写真。「せっかく来たんだから撮っておかないと」と思って撮影したそれらは、今見ると別に面白くもなく、ましてや芸術的でもなく、この先も保管しておく必然性がまったく感じられません。
そこで整理をした結果、写真の量はそれまでのアルバム5冊から、1冊だけに減らすことができたのです。
残す写真を選ぶ基準は、次の三つです。
① 誕生日やクリスマス、運動会などのイベントの写真は全員が写っているものを1枚だけ
② 私がいなくなったあと、3人の子どもたちが見て「お母さんらしいな」と思ってくれそうなもの
③ 私自身の写真写りがいいもの
このいずれかに当てはまっている写真は残す。ただし、アルバムは1冊に限定して、それ以上にはならないようにしました。
基準をはっきりさせたことで迷うことなく、残すべき写真を選ぶことができました。