1日5投稿、ひたすら記事を書き続けられるか
K氏、M氏が取り組んだ方法がメディアである。
メディアの利点は、受託と異なり売りになる経歴や営業ネットワークがなくても始められることであるが、ここで最も重要になるのは、そのとき旬なメディア運営の知見および極端に言うと「根性」である。
旬なメディア運営の手法は環境によって全く異なり、あるときそれはキュレーションメディアであるし、あるときはインスタメディアであり、あるときは被リンク(自社サイトのリンクが他のサイトなどに貼られること)重視型メディアなのである。
2年前に旬だった方法を今行っても勝てるとは限らないだろう。
また「根性」であるが、これはメディアから着手したスモビジオーナーの事例を見て頂きたい。
受託と異なり売上と作業量が確実に連動するわけではないメディア業は、成果が出てくるまでに時間がかかる。
M氏のように毎日5投稿する、K氏のようにひたすら取材を行い1人で記事を書き続けるといった「根性」を発揮する体制が必要なのだ。
一週間で成果が出ないとめげてしまうような人にとっては、この参入方法は適していないだろう。
スモビジの参入において、成果が出るまでに時間がかかるメディア業は対象から外れそうに思えるが、K氏やM氏のようにある程度の時間および金銭的余裕、作業量を投下する覚悟と根性があるという場合においては有効な選択肢となり得る。
自分の強みや武器が「営業」ならば、営業代行から参入するのも定番の方法である。
売れる商材を発見し代理店として売るというモデルだ。
最初に選ぶ商材はマイナーなものより定番なもののほうが取り組みやすい。
知られていない・実績のない商品を売ることは難易度が高いのだ。
このような代理店は、商材が爆発的に普及していく時代には大いに儲けやすく、過去には回線、携帯電話、決済システムなどの商材を扱うビジネスで成功者になった者も多い。
ここでは定番商材の代理店契約を獲得し、成果を出しながら有利な条件交渉を進めていく動きが重要だ。
また、顧客を継続的に取り続ける動きも必要になる。
スモビジの基本的な考えに「ビジネスは多産多死である」というものがあるが、これは営業代行においても認識しておくべき傾向である。
それを踏まえて様々な商材を扱いつつ、その中で最も成果を出しやすい商材を発見し、注力していくという流れにするとよいだろう。
営業というのはスモビジを安定させるための必須スキルである。
営業という言葉だけで嫌な気持ちになる人もいると思うが、大変重要な能力だ。
もし営業力を鍛える機会があるなら積極的に取り組むべきである。
コピーから入れ
良質なコピーを実現するには先行者の知見を最大限吸収することが重要であるが、これを実現する効率的な方法がインターンや就職である。
短期間で成功している企業の多くは、社員たちが前職で得た知見や実績を持ち出すことによってその成功が実現されている(場合によっては顧客も持ち出しているが、大規模な場合これは揉める)。
そのような修業と独立を許容する会社も近年は現れている。
企業側としても独立を試みるような野心的な人材を獲得したいし、自社のみでは全ての機会を獲得しきれないという問題もある。
それを補完してくれるのが、リスクがある領域にも突撃してくれるような気概があり、自社とも繋がりを持ち続けられる元社員というわけだ。
当然先行者よりも品質やオペレーションの効率は悪く、顧客基盤もないため利益率は低くなるが、売上ゼロという状態にはならないのが利点だ。
売上があれば学習を進めることが出来るし、逆に売上がないと学習の効果は低くなると考えるべきだろう。
実務を経験出来ないからである。
学習段階においては利益率を追求するよりも、売上を作りながら学習を進めるべきなのだ。
ここは事業を運営する過程の学習段階であり、把握するべきことを学ぶのが主な目的であるため、まずは先行者の少々劣化したコピーを作れればよいと考えよう。
A氏にしてもこのように他社が儲かっていることを発見しコピーするという流れを新規参入の基本としている。
独自性を出していくのはこの先にある。
K氏も被リンク中心のアフィリエイトというモデルに移行する前には、通常のアフィリエイト事業をするという長い学習期間を経ている。