子どもが急に「帰りたい」と言っても褒める
特に、慎重派のお子さんはリスク察知能力がとても高いので、新しいことにチャレンジさせる際には、保険をかけてあげる必要があります。
たとえば、習い事の見学に連れて行った際、ずっとお母さんから離れずに見ているとしたら、「この子は、リスクを感じる能力が高い」と考えていいでしょう。
その場合、仮に最後までお母さんから離れられずに何もできなかったとしても、「見学のためにここにきただけで素晴らしい」とポジティブに捉え、それを褒めてあげることが大切です。
登山道の入口まできて、子どもが急に「帰りたい」と言い出したら、「せっかくここまできたのに!」と、怒りの感情がこみ上げてくると思います。しかし、そこをグッとこらえて、「入口まできただけでも立派な経験」と認め、褒めてあげるのです。
子どもは「どう対応すればいいか」までわからない
また、慎重な子どもは、先を見通す力に長けているため、「もし○○しちゃったらどうしよう」と、アクシデントが起こることを想像して、不安が募ってしまうことがよくあります。
大人になれば、それまでの経験や知識からその場で対処できますが、経験値の低い子どもには、リスクを察知できたとしても、どう対応すればいいかまではわからないので、その不安からはじめの一歩を踏み出せない場合が多いのです。
逆に言えば、それさえ回避してあげれば一歩踏み出せるようになる可能性が高まるわけです。