「経済対策」に気合いが入っている理由

岸田首相は9月25日に、10月中に取りまとめる経済対策の5つの柱を発表し、「日本経済で長年続いてきたコストカット型の経済から30年ぶりに歴史的転換を図る」と豪語した。

実効的な経済対策になるかは予断を許さないが、気合いが入っていることは確かだろう。

この経済対策で国民の関心を集めることができれば、岸田首相は一気に解散総選挙になだれ込む可能性がある。

しかし、それは来年秋の総裁選再選という岸田首相の個人的な目標のために行われる解散であり、総裁選に向けた基盤強化のために行われた内閣改造と似ている。

改造で支持率が回復しなかったという前例があるだけに、解散戦略も上手くいくとは限らない。

「岸田首相が交代しない限り、もう政権支持率は上がらないのではないか」という評判は自民党内でも少なくない。

果たして、10月から開かれる臨時国会から解散総選挙はあるのか否か。

あまりに長すぎる夏休みを経て、永田町に喧騒が戻りつつある。

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