「おしっこの色」が薄い黄色であれば問題なし

大切なのは脱水前のサインを見逃さず、脱水を予防することです。

飼い主さんでもチェックできる初期段階のサインが「おしっこの色」。

写真=iStock.com/ThamKC
「おしっこの色」が薄い黄色であれば問題なし(※写真はイメージです)

おしっこの色は薄い黄色であればまず問題ありません。脱水になるとおしっこの色が濃い、麦色のようになります。

ただし、犬によってはおしっこを溜めこんでから出す子もいます。そういう子は尿の色が濃く見えるので判断が難しくなります。

おしっこのにおいがきつい場合は、膀胱ぼうこう炎になっている可能性もあります。

本来は、おしっこはこまめにするほうがいいのです。

人間の場合、おしっこの量が減ると脱水のサインとされることがあります。ただ先ほどお話ししたように、おしっこを溜めてから出す子の場合は量が多いため、量だけでは一概に判断できません。

水分不足で腎臓病になるケースも

水分不足で怖いのは、腎臓病につながる可能性があることです。

腎臓病というと猫に多いイメージがあるかもしれませんが、犬もなります。

だいたい10〜11歳くらいで見つかる場合が多いです。

腎臓が悪いと、体に老廃物が溜まりやすくなります。それが皮膚病や心臓病につながることもあります。

そうなれば当然、寿命にもかかわってきます。