良妻賢母にイメージチェンジすると無理が生じるのか

そんな彼女たちの大きな転機が「結婚」です。

結婚により男性ファンからの愛が必然的に減るので、今度は女性ファンの憧れになるべく、多くの女性芸能人は「きれいで、トークも演技もできて、その上良き妻や良き母である」というイメージチェンジを図るのですが、これがどれだけ大変で彼女たちにとってストレスであるかは、歴代のべストマザー賞受賞者たちがその後、不倫、不倫、離婚、不倫、離婚と盗んだバイクで走りだしているので、時間のある人は調べてみてください。

写真=時事通信フォト
第14回ベストマザー賞2022の授賞式に出席した俳優の広末涼子さん(=2022年5月6日、東京都中央区の浜離宮朝日ホール)

そんなストレスを抱えた彼女たちを支えるべく、夫が優しく寄り添って(見張って)くれていれば荒ぶる広末たちもおさまっていたかもしれません。

「街録ch~あなたの人生、教えてください『キャンドル・ジュン』」(2021/10/31公開)

結婚したら手のひらを返したように妻を放置する夫たち

ところが、彼女たちが結婚相手に選ぶのは、キャンドル・ジュン(被災地支援で家を空けがち)とか、業界人とか経営者とか、とにかく忙しい人ばっかりなんですよ。

これは彼らが経済面で無双だったり、「美女にビビらない」という特性を持っているからなのですが、やっかいなのは、結婚するまでは褒めちぎって全力で口説くらしいんですね。それなのに結婚した途端、仕事や外の付き合いにシフトチェンジするものだから、「話が違う!」と美女たちが暴れだすのもわかる気がします。

キャンドル・ジュンは「街録ch~あなたの人生、教えてください」(2021/10/31公開)というYouTubeチャンネルのインタビューでこう語っています。

「この10年、ほとんど福島とか東北行ってばっかりとか、本来ならもっと稼がなきゃいけないところを、世間からヒモって言われても仕方がないぐらい、稼ぐことより活動、活動ってしてたんで。それでも家族がちゃんと、今あるっていうのは本当に彼女の……べた褒めですけど。なかなかこういう機会ないからアレですけど」

「高価なプレゼントとか、美味しいもの食べに行こうみたいなことも、ほんと結婚記念日ぐらいだけど、今があるってことは、本当、(広末に)被災地支援に“行かせてもらってる”」

かつて篠田麻里子も奥菜恵も、自分が不倫した理由を「寂しかったから」と言って、「不倫女の常とう句だ!」と相当叩かれていましたが、たぶんお相手がお相手(実業家)だっただけに本当に家にいなかったんだろうな、彼女たちにとっては寂しかったんだろうな、と当時思ったものです。もちろん不倫した方が悪いけれど、彼女たちにしかわからない焦燥感が、きっとあったはずなんです。

「私はあんなに世間から愛されていたのに」って。