時間を守ることが成功への近道

優秀な人、仕事がデキる人は、ビジネスの現場での遅刻が自分の首を絞めるということを知っています。

伊藤由美『銀座のママに「ビジネス哲学」を聞いてみたら』(ワニブックスPLUS新書)

例えば、商談の時間に遅刻して先方を待たせてしまったとしましょう。するとその商談は、遅れた側の「お待たせしてすみませんでした」という謝罪から始まることになります。もうこの段階で、先方が優位な状況での商談になってしまう。のっけから対等ではない交渉になってしまうでしょう。

「何を大げさな。5分や10分の遅刻で仕事に影響なんてない」――時間の長さだけを見れば、そうかもしれません。でもビジネスにおいて重視されるのは利益やメリットだけではありません。それ以前に、「安心して取引できるかどうか」という信用が重要になります。大事な集まりの場に遅刻するようでは、ハンディキャップどころか最初からビジネスへの参加権を失ってしまうこともあるのです。

時間を守る人は、有限である時間の大切さを知っている人です。だから自分の時間も、相手の時間も、同じように大事にできます。時間を守る人は、相手への敬意を忘れない人です。だから相手の貴重な時間を粗末に扱うような行為を決してしません。いつも時間に正確な人といつも時間に遅れてくる人。どちらが成功に近くて、どちらが成功から遠ざかるか、考えてみてください。

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