海外の情報を手軽に視聴できるのがYouTubeの魅力のひとつでもあったが、個人Vlogに北朝鮮のプロパガンダが混入している現状、韓国フードなどのコンテンツを警戒しながら視聴しなければならない厄介な事態ともなっている。YouTubeの一角が汚染されていると言っても過言ではない。

真実の動画の中に、嘘が混じっている…

ただ忘れてはいけないのは、YouTubeが北の真実を世界に伝えている点だ。

NKニュースCNNなどが報じるように、脱北者がYouTubeチャンネルを開設し、北の真実を語る動画が人気を集めるようになった。厳しい北側の生活を逃れた人々がYouTubeとして真実を語ることで、貴重な収入源ともなっている。

こうしたYouTuberのなかには、ひどい栄養失調のため体重43キロの痩身そうしんで兵役をこなしていたという男性や、脱北して真相を明かし3つのマネジメント事務所から引っ張りだこになった女性などが存在する。

脱北女性のカン・ナラさんは、当事者のみが知る衝撃の事実を語り注目を集めている。一例として脱北者たちは、幸運を呼ぶ塩に加え、捕まったときに自害するための殺鼠さっそ剤を持って国境破りに挑むのだという。

プロパガンダのオンライン化を進める北朝鮮だが、ネット社会によって北朝鮮が隠したい真実もまた世界に拡散されるようになった。政府が一方的に嘘を流していたTV時代とは異なり、実情もまたYouTubeを通じて拡散されるようになってきているようだ。

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