「茶道教室は何年通えばいいのですか」これもよく聞かれる質問です。

茶道教室は3年通えば終わりというようなことはありません。

日本には茶道の他にも、華道や剣道、柔道など、「道」とつく習いごとがあります。それはただ型を覚えて終わりではなく、精神修行も含まれています。

お稽古は教われば教わるほど、その深さや自分の未熟さ、基礎の大切さを思い知ります。

そのため、一生涯をかけての勉強となります。

「終わりがないなんて驚きです。そのような精神修行を伴う習いごとは自分の国にはありません。とても素晴らしいことですね。感動しました!」

日本人より外国人の方が“マインド”を大切にしていて、日本の伝統文化の精神性を高く評価する傾向があるように感じます。

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「ものの豊かさより、心の豊かさ」

「はっ」として、私も逆に外国のお客様から教わることがあります。

外からは素晴らしくみえるものが、中にいるとみえない。ちょっと寂しく思いますし、勿体ないとも感じます。

あなたがもし世界で活躍したいなら、少しでもグローバルな視点を持ちたいなら、日本国内で外国人と接する機会が多いなら、是非、茶道を通して日本の文化の素晴らしさを体験し、実感してみてください。

「お茶会はどのような時にするのですか」

外国人のお客様から、「お茶会はどのような時にするのですか」と質問されることがあります。

外国人のお客様の中には、日本人は皆、茶道をしていて、家にはお茶室があり、家族でお茶会を楽しんでいると思っていらっしゃる方もいます。

「お誕生日のお茶会はするのですか?」
「日本の結婚式ではお茶会を楽しむのですか?」

と聞かれることもあります。

勿論、なかにはそのようなお茶会を楽しまれる方もいるかとは思いますが、一般的には、全ての日本人がすることはないですよね。

それでは、お茶会はどのような時にするのでしょうか。

私たち、茶道を楽しむ者たちは季節ごとのお茶会を開きます。

お茶会を通して、その季節や行事などを味わい、堪能するのです。