2 診断問題の答え
授業管理を「盲点になりがち」とするなら、テスト管理は「やったつもりになりがち」な要素です。
入試がやり直しのきかないものであるために、テストも「受けたら終わり」と考えやすいからです。親子とも、結果が出た時点で、「終わった」気分になりやすく、テスト直しというと、春菜さんママのように、間違った問題を解き直すことだけにしか意識が向かわないのです。
問題を解き直すだけなら、宿題をこなしているのと同じ作業に見えてくるのは、自然な流れです。
実際、春菜さんはテストの解き直しに手こずり、宿題とのバランスに苦しんだ揚げ句、目の前の宿題を優先することになりました。どうせ問題を解くのなら、先生からチェックされる宿題を優先したい気持ちはよくわかります。
しかし、本来のテスト直しとは、テストでどのように得点していけばいいのかを分析する時間でなければなりません。つまり、宿題とはまったく違うプロセスなのです。
さて、ここでもう一度、学習サイクルの概念を思い出しましょう。
どの要素も詰まらせずに勉強を進めるのが、成績を上げる近道という考え方でした。テストのレベルは低いままというわけにはいきません。宿題とテストのバランスを取っていくことこそが大切なのです。したがって、答えは(3)です。
では、どうすればバランスを取っていけるのでしょうか。それには、テスト分析を効率よく行うテクニックが役立ちます。
そのうえで、「1年後の合格を決める「ママの力量」診断【3】 宿題はどこまで欲張るべきか」のAnswer(>>記事はこちら)を参照しながら宿題に取り組むことで、睡眠時間を削ることなく、最適な学習バランスが見えてくるはずです。