―Answer(小川さんの答え)
1 基本の考え方 テストには2つの機能がある
読者のみなさまは、テストにどんなイメージをお持ちでしょうか?
ご自身の経験から「いつも緊張した」「テスト勉強がしんどかった」というネガティブな声が聞こえてきそうです。そして、「テスト=実力が試される場」という認識をお持ちの方も多いでしょう。
しかし、私たち学習のプロはテストが単に「実力を測る」ためのものではなく、「未来を設計する」ためのものと考えています。「テストのたびに勉強を上達させていく」のが、成績アップへの近道なのです。学習サイクルを循環させるうえでは、「実力を測る」よりも「結果を利用する」のがテストの本質です。
その結果から何を学べるか、次に生かすポイントは何なのかを、テストの分析から発見していくのです。
ですから、「テスト直し」も、間違った問題をもう一度頑張って解いてみるだけでは、効果は半減します。何ができていて、何はできなかったのかを正確に分析し、次の学習につなげていくことこそがテスト直しの真の目的です。