「自分はたいてい間違っている」をデフォルトに
他のブレインロックに対する対処法についても、同様です。
「この考えは間違っているのかもしれない」
「時代の価値観とずれているように感じる」
ふと気がつくことがあるはずです。そんなとき、人はつい、「そんなはずはない、周りがおかしいんだ!」「自分は悪くない!」という考えに飛びつきたくなるものです。
自己否定をしたくはありませんから、これは当たり前の反応です。
しかし、そのときに勇気をもって、「もしかして自分は本当は間違っているのかもしれない」と疑問を持つことが大切です。そのほんのりとした疑いがあれば、他者の意見を受け入れる心の準備ができるからです。
そして、0.2%だけ相手の言い分を受け入れてみること、譲れる範囲で違った考えや方法を受け入れてみることをぜひおすすめします。そんな形で少しずつ、自分を変えてみることに、ぜひチャレンジしてみてほしいのです。
昭和時代のブレインロックを破壊せよ
その際、思考や行動を無意識のうちに制限してくるのが、「社歴が長いほどえらい」「女より男のほうがものを知っている」「年下は年上の言うことを聞くものだ」といった、世代差別、性差別的な昭和時代特有のブレインロックです。
そのために、知らず知らずのうちに機会損失をしてきた人は多いことでしょう。これもまた、氷河期世代を世に沈ませる大きな“罠”になっています。
不合理なブレインロックを自分は持っていないだろうか?
そのために自分は間違った選択をしてきたのではないか?
不合理で理不尽な言動をしてしまってはいないか?
そんな疑いを持ち、気づきを得ることが、ブレインロックの罠から身を守り、生きづらさから解放されて人生を大きく前進させる一歩となります。
「ブレインロック解除×0.2%の改善」
これが、氷河期世代の働き方だけでなく、人生観を大きく変える方程式となるのです。