本当の“ホス狂い”は月平均100万円どころではない

「こんな少女マンガみたいな状況が今、リアルに起こっていることが信じられないくらい。そりゃあ、ハマりますよね。本命の良人くんにはなんとか、本数を稼がせてナンバーを上げたいと思うし、キラオくんはサブ担とはいえど『いちごのことは何でも覚えておきたい』って、私が、ちらっと口にしたことも、目の前ですべてメモする。そんなことされたら、シャンパンも喜んで入れちゃいますよ(笑い)」

宇都宮直子『ホス狂い 歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る』(小学館新書)

いくら好きとはいえ、2人にマンネリを感じる時もあるという。そういう時には別のタイプのお気に入りがいる店にいくという彼女は、まさに「歌舞伎町エンジョイ勢」だ。

彼らについて話すいちごチェリーさんは、本当に楽しそうだ。

「誰にいくら使ったかは言えませんが、月アベレージ(※平均)100万円は使ってます。でも、夜職のコや、本当の“ホス狂い”のコに比べればまだまだです」と、さわやかに笑うのだ。

いちごチェリーさんは、私がイメージしていた「ホス狂い」とは大分イメージが違った。“狂って”はおらず、あくまでもわきまえて、自分の範疇をはみ出さずに遊んでいるように見える。そのため、「いちごチェリーさんは、“ホス狂い”とはまた違うんじゃないですか?」と聞くと「いや、私は立派なホス狂いですよ」と、はにかみながら、自らが「ホス狂い」であると強調するのだった。

なぜ、いちごチェリーさんは人から「ホス狂い」と見られたがるのだろうか。その時は、それだけがどうしても、わからなかった。

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