義理の母、ママ友、ご近所さんの一言にイライラさせられた時は、どう対応するのがよいのか。アンガーマネジメントに詳しい戸田久実さんが、イライラする一言をうまくかわすコツを伝授する――。(第2回/全2回)

※本稿は、戸田久実『「あとから怒りがわいてくる人」のための処方箋』(新星出版社)の一部を再編集したものです。

子育てに口を出すお義母さんへの怒りをどうにかしたい

自分の時代を引き合いに出し、わが家の子育ての方針に口を出してくる義母。言われることがだんだん苦痛になり、義実家への足も遠のき、義母からの電話にも出たくなくなってしまいました。「放っておいてほしい」というイライラする気持ちはどうしずめたらいいでしょうか?(会社員N菜・30代)
戸田久実『「あとから怒りがわいてくる人」のための処方箋』(新星出版社)より
イラスト=坂木浩子(ぽるか)
戸田久実『「あとから怒りがわいてくる人」のための処方箋』(新星出版社)より

「否定された」と、重く受けとらない

子育ての先輩として助かるアドバイスもあるものの、あれこれ口を出されると、うんざりすることのほうが多くなりますよね……。

お義母さんが子育てをしていた時代とは違うのに、「これが正しい」と押しつけられると、自分の子育てが否定されたように感じて怒りもわいてしまうでしょう。

ただ、お義母さんからすると、「孫がかわいい」という思いと、子育てをしてきた自分の経験から、よかれと思って言っていることが多く、あなたが怒りを感じていることにも気づいていない可能性があります。

この場合に避けたほうがいいのは、反射的に反応してしまうことです。

「また言われた」と感じると怒りは増幅しやすいので、ついイラッとした気持ちが顔に出てしまいます。

毎回我慢してストレスがたまると感じているなら、物理的に義実家へ行く頻度を少なくするのもひとつの手でしょう。

電話口で干渉するようなことを言われたときに備えて、電話を切るための切り返しパターンをいくつか用意しておくのもおすすめです。

たとえば、「あ、宅急便が」「○○(子どもの名前)が呼んでいるので」「友人が来ているので、長くお話しできないんです」、または「そういえば、○○(子どもの名前)が●●できるようになったんですよ。お義母さんに報告したくって」と話を変えてしまうのもいいでしょう。