この惨劇は秋の党大会まで続くのか

SNS上には深圳だけでなく、中国各地からコメントが寄せられており、「深圳はビジネスだけの無味乾燥な都市だと思っていたが、とんでもない。こんなにすばらしい取り組みを行ってくれているのか。深圳を見習って、他の都市でもペットを安心して預けられる施設を早急に作ってほしい」「こういう場所があるなら感染しても安心だ。ペットはかけがえのない、大事な家族なのだから」という声が多数ある。

写真=iStock.com/Chalabala
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2021年の中国ペット白書によると、中国で飼われている猫は約5800万匹、犬は約5400万匹に上り、過去最多となっている。コロナ禍で「癒やし」や「やすらぎ」を求めて飼い始めた人も多いだけに、惨劇は二度と見たくないというのは当たり前だろう。

中国のゼロコロナ政策は、少なくとも今秋の中国共産党大会で習近平国家主席が3期目を実現するまでは続くだろうと予測されている。それまでの間に、かわいがっているペットがむやみに殺されるようなことがないように、と多くの飼い主が祈っている。

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