心理的安全性のあるチームに変わりたい
それは、コルクという組織においても同様だ。社長という立場になり、年齢が上がって、周りには年下が増えた。僕としては「あなたを対等と認めて議論している」という気持ちで、今までと同じ感覚で発言していたのだが、そうすると組織に同調バイアスがはたらき、僕の意見がなんとなく正しい雰囲気になる(本書で説明するハロー効果もはたらいている)。
世間を驚かす創作をするためには、全員が率直に意見を言って、アイディアを磨き合う必要がある。その場にいるメンバーの心理的安全性をどのように確保するのか。どんな発言、行動をしても、チームから存在を否定されないと感じるのが、心理的安全性だ。心理的安全性を感じて、発言できているときは、同調バイアスから自由であると言える。最近の僕の興味は、自分がどうすれば同調バイアスから自由になれるかではなく、心理的安全性のあるチームにどう変われるかになってきている。